『小樽市、風力発電事業に反対 景観悪化、災害リスク懸念 余市町も意見書提出へ』
北海道新聞より
https://news.yahoo.co.jp/articles/c104a720836e14df340e6c0977fcab2cb2284caa
小樽市が、大手総合商社の双日(東京)が市と余市町にまたがる国有林で計画する風力発電事業に反対する方針を固めたのは、風車建設による景観悪化や、土砂崩れなどの災害発生リスクを排除できないとみているためだ。
迫俊哉市長は今月中旬に、反対姿勢を明確にした意見書を鈴木直道知事に提出する方向で調整中。
地元反対の中での着工は困難を伴うとみられ、双日側の対応が注目される。
計画の双日「今後も丁寧に説明」
「市の考え方は今後、臨時記者会見を開いて示したい」。
5月30日の定例会見の終了間際、迫市長は自らこう切り出した。
事業への賛否は明言しなかったものの、市長は昨年5月、今年5月の2回、建設予定地を視察するなどしており、この日の「会見予告」で反対の意向をにじませていた。
計画では、両市町の国有林で最大26基の大型風車を建設。
総出力は10万9千キロワットで、2029年春から20年間稼働させる。
市は50年度までに市内の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指しており、市長自身も「風力を含む再生可能エネルギーの普及は必要」との立場。
だが市周辺には複数の風力発電建設計画があることに加え、双日の計画は登山コースとして人気の高い塩谷丸山(629メートル)周辺を含み、景観への影響が最大の焦点となっていた。
市幹部は「今回の計画を認めたら、全ての計画を事実上認めることになりかねない」と打ち明ける。
21年4月には住民有志が「小樽余市の巨大風力発電から自然と生活を守る会」を結成し、計画中止を求める署名活動を展開し、約1万筆を集めていた。
双日は1日、担当者が市役所を訪れるなどしており、今後の対応の検討を急ぐとみられるが、同社広報部は「意見書に関して市から直接説明を受けておらずコメントできない。
今後も地元に丁寧に事業計画を説明する」とするにとどめた。
意見書は環境影響評価法に基づく手続きで、余市町も意見書を近くまとめる予定。


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