「石川・輪島で地すべりの兆候、雨で「天然ダム」決壊の恐れも…」
ー--市長「避難する場所ない」ー----
読売新聞より転載(2024/01/10 付け)
最大震度7を観測した能登半島地震の被災地で、さらなる土砂災害が懸念されている。
石川県輪島市など4市町では10日、一時大雨警報が発令され、緊張感が高まった。
輪島市には地すべりの土砂で河川がせき止められた「天然ダム」があり、決壊すれば、濁流が集落を襲う恐れもある。
市内の一部地域には避難指示が出されているが、1万2000人超が身を寄せる避難所では、新たな受け入れは困難な状況だ。
同市の1日からの降水量は100ミリを超える。平年の1・4倍以上だ。市内では大規模な地すべりの兆候が確認されており、避難中の人を含め、394世帯869人に避難指示が出されている。
少なくとも10か所の天然ダムが確認されているが、雨や雪解けで地盤の緩みが進んだ場合、ダムが決壊し、下流域に被害が生じる可能性もある。
孤立が続く同市 鵠巣こうのす 地区の避難所の市立鵠巣小学校では、周辺の道路で土砂崩れが複数発生している。
避難所の担当者は「雨や雪、大きな揺れでさらに崩れる危険もある。いつまでここにいられるか分からない」と心配そうに語る。
土砂崩れで多くの犠牲者が出た穴水町は、役場駐車場近くの崖が崩れ、土砂の流出範囲も広がっており、土のうを積むなどの対策を取っている。
天候悪化が予想される場合、町は警報が出る前でも自主避難を防災無線で促すという。
金沢地方気象台は、12日は雷を伴うほどの雨や雪が予想され、15~16日は降雪が多くなる場所もあるとしている。
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石川県は10日、県内の死者が206人(午後2時現在)になったと発表した。
このうち避難生活に伴う体調悪化などで亡くなる「災害関連死」は、新たに能登町で2人確認され、計8人となった。
全体の内訳は 珠洲すず 市で91人、輪島市83人、穴水町20人など。行方不明者は珠洲市の1人、連絡が取れない「安否不明者」は52人となっている。
約200棟が全焼した輪島市の朝市通り周辺の大規模捜索について、馳浩知事は10日の記者会見で、「人骨のようなものが発見されたが、遺体の一部かを含めて調査中」と語った。」

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