大規模洋上風力計画、北海道内既に14事業

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実現には国の指定前提
稼働時期未定も多く

北海道新聞より
2023年2月22日 付け

道内では、ここ数年、大規模な洋上風力の計画が相次いでいる。道によると、環境対策をまとめた「配慮書」は、関西電力を含め14事業で提出されており、このうち電力を大量に消費する札幌圏に近い「石狩市沖」では、10の事業計画が進む。

ただ、いずれの事業計画も国の「促進区域」に指定されることが前提。石狩市沖は、その2段階前に当たる「準備区域」のため、実現には時間を要するとみられる。

 道内で最大出力の事業計画は、国内風力発電大手の日本風力開発(東京)の計画。

石狩市沖で総出力300万キロワットの洋上風力発電所の建設を検討しており、2030年の稼働を目指す。

配慮書は提出していないが、ノルウェーのエネルギー開発大手「エクイノール」は、檜山管内沖など4海域で出力計400万キロワットの洋上風力発電事業を展開する計画だ。

今回の関電の計画は総出力178万5千キロワットで、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の207万キロワットに迫る規模となり、このほかにも出力50万~100万キロワットの計画が相次ぐ。

 ただ、これらの計画は再エネ海域利用法に基づく「促進区域」の指定が前提で、稼働時期が決まっていないものも多い。

促進区域に指定されると、事業者は最長30年の占有が認められる。区域指定は「促進」とその前段階の「有望」、事業化の可能性がある「準備」の3段階に分かれており、道内からは石狩市沖のほか、島牧沖など5海域が準備区域に指定されている。

 関電は昨年12月に、出資する会社が秋田県で洋上風力事業を開始。

長崎や山形、佐賀の各県でも計画している。

関電は50年までに事業活動に伴う二酸化炭素排出量をゼロにするため、全国で再生可能エネルギーの導入を積極的に進めており、道内進出もその一環とみられる。

 石狩市沖は風況の良さに加え、遠浅で洋上風力の発電施設が建設しやすい環境とされる。

関電は石狩市の沖合約3キロ、南北に約50キロの海域で風車の建設を想定。

石狩市沖を選んだ理由について「関西地域よりも風資源が恵まれており、全国の中でも事業実現の可能性がある地域」と説明する。

 石狩市企画経済部は「石狩のポテンシャルの高さを各社に認めてもらえた」と歓迎。

一方、促進区域の指定に向けては、送電線の空き容量不足のほか、漁業者など利害関係者との調整などが課題となっている。

(三坂郁夫、今関茉莉)

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仁木町の風力発電を考える会です。 一見エコと思われる風力発電ですが、住民の健康被害にもかかわる、とても多くの問題を抱えています。 いっしょに学んでいきましょう。

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